不労所得が欲しい

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最低賃金上昇によるフリーター最強説

10月から東京都の最低賃金が28円上がって1013円になります。ここ3年間を平均すると毎年27円上がっており、月に160時間働いているとすると、4320円昇給することになります。しかもこれは定期昇給ではなく、ベースアップなのです。すごいことですね。勤務態度が悪くても、仕事で結果を残せなくても、毎年確実に月給が4000円以上上がるわけです。

一方でサラリーマンの年収は、ここ20年ほどを見ても全く上がっていません。上がらないどころか下がっています。

このままの状態でいると、賃金の低い仕事から正社員の給料が次々と最低賃金に張りついてゆくことになります。

また、AIの発展に伴って、今まで高給であったプロフェッショナルの仕事が、どんどん低賃金化してゆくと言われています。極端な予想では、多くの職業で軒並み17万円台の月給に激減、時給にすると1100円程度になってしまうそうです。そうなるとこれらの仕事は東京都であれば、4年後くらいに最低賃金に追いつかれてしまいます。


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これが何を意味しているかというと、日本人みんなキツい仕事をするのがバカバカしくなってしまうという事です。頑張って歯医者になるより、楽な医療事務でバイトしたほうがまし。設計やるよりCADオペがいい。現場監督で疲弊するなら交通整理でいいや。営業で病むより一般事務。

というように、みんなが楽な方向に向かってしまいます。きつい仕事を社員として何十年も無遅刻無欠勤で耐え抜くのと、2年毎に契約の仕事を辞めて失業保険をもらいながら南の島で遊ぶジョブホッパーが同じ給料であれば、誰だって後者を選びたくなりますよね。

最低賃金を上げるのは悪いことではないですが、全体のバランスを取ることが大事だと感じる今日この頃です。